9月講座レポート

9月の講座も大変興味深いお話をいただきました。

ご協力いただいた各先生方に心から感謝の意を評しつつ、ご報告いたします。

主催者

①2019年9月7日(土) 
大渕貴之先生
 (鹿児島大学教育学部准教授)  
テーマ「論語購読」

 

大渕先生への謝辞

 「論語講読」の大渕貴之先生には、70回ほどの講義をしていただきました。懇切丁寧で熱のこもったお話しで、字句の解釈にとどまらず、準備してくださった資料を駆使した幅の広い講義で、毎回大いに楽しむことができました。

 資料の準備のために九州大学に足を運び、各地の図書館の書庫を検索したり。そして驚くような資料をみせてくださいました。そこに受講者は、研究が楽しくてたまらない学者の姿を見ました。すばらしい講師に出会えて感激です。

(事務局から)

 大渕先生は平成25年4月から6年半にわたり、一回も休むこともなく講義をされました。10月から来年3月まで研究の為に北京大学に留学されます。その間は明治大学名誉教授の神鷹徳治先生が「論語講読」を担当されます。

 
②2019年9月14日 (土)   
講師 小山眞規子さん(わらべ歌講師)   
テーマ「子どもたちを育む「わらべ歌」」

 

9月14日の講座は、小山眞規子さん(わらべ歌講師)で、「かごしまの歌 と 子どもたち」のテーマで、鹿児島の歌(民謡)の特徴を解説し、子供たちの成長にわらべ歌が果たす「力」を、ご自分で歌い動画を織り交ぜた映像を使って、わかりやすく説明されました。

 前半は、歌の音階についての学術的な話で、徳之島以北は日本の音階だが、沖永良部以南は沖縄のそれ、という違いがあることを示し、民謡「稲しり節」でその違いを聞かせてくださいました。この音階の違いを証明したのは鹿児島生まれの久保けんお氏だと紹介されました。

 子どもたちは遊びの中で成長します。わらべ歌遊びは実はとても大きな機能をもつのです。だから私たちはわらべ歌をもっと広めていきたい。地域の歌を大事にしたい。その意味でも久保さんの功績を評価したい―—。

 たいへん意義深いお話でした。