9月講座レポート

2020年9月12日(土) 
鎌田善政 先生
(鎌田建設社長)  
テーマ「掃除に学んだ25年

 

 

実践に裏打ちされたユーモアに富む話に感銘を受けた。会社経営における様々な経験や日常生活の色々なエピソードを通して、心配りや相手の立場を慮ることの大切さを説かれた。

会社の敷地内に、イエローハット創業者・鍵山秀三郎氏の揮毫による「凡事徹底」の文字が刻まれた石碑。氏に大きな影響を受け、氏の主宰する「掃除に学ぶ会」に入会、社にも取り入れることで社員間の人間関係が円滑になり、さらに「よき縁」が次々に舞い込んだとのこと。20数年にわたって、国内外の学校や施設等500か所以上で続けてきた「トイレ掃除」、それは心の掃除であり、便器を磨くことは心を磨くことでもある。子どもたちの取組の様子や心の変容を紹介しながら、日常の何気ない行動に感謝や他者への思いやりが生まれるようになると話された。

基本的なことは子どものうちに。教育、特に家庭教育が大切であるとも強調された。小1、2の子どもに「家族に抱っこしてもらったか」の宿題を出してほしいと。教育の基盤は、人としての情愛を自らの体験として内に持っているところにあると受け止めた。「企業の財産は人、それを支えるのは教育。一番忘れてならないのは地域社会への感謝」の言葉が説得力を持つ。