2022年10月22日(土)
松永さとみ(まつながさとみ)先生
(プレシャス・マナー講師)
テーマ「マナーを磨き今よりももっと素敵なあなたになるために」
言語明瞭、よく通る元気な声、マスク越しの笑顔、時に教壇から降りて受講者とのやり取り、楽しい90分だった。学校現場では、一方的な講義形式の授業ではなく、主体的・対話的で深い学びの授業実践が求められているが、まさしく私たちの学びが深められた授業だった。自作テキスト「マナーブラッシュアップ研修」を使い、「声を磨く」から始まった。腹式発声法のコツ、「アエイウエオアオ」、二音目を高く。
マナーとは「おもいやり」と「おもてなしのこころ」で「おもんばかること」。人の印象を決定する要素、第一印象は平均7秒で判断、5割以上を記憶、記録は6か月。基本5原則は「挨拶、表情、身だしなみ、態度(立ち居振る舞い)、言葉遣い」、それぞれについて具体的に説明。「表情筋ウキウキ体操」、笑顔はプライスレスな最高のおもてなし。「挨拶+一言(お名前)」、挨拶は相手を認め、瞬時に寄り添える最高のコミュニケーションツール。「身だしなみ」のポイントは「清潔感、機能性、調和」、相手に不快感を与えないことが基本、制服は作業着ではなくおもてなしの一部。「丁寧で礼儀正しいお辞儀」(語先後礼、分離礼)、会釈(15度)・敬礼(30度)・再敬礼(45度)等、お辞儀のポイントをご自身で実践いただいた。「丁寧な所作」は相手を大切に思う気持ちの表れ。「プレシャスな言葉遣い=心遣い=あなたの教養、品格、品性」、相手の目の前に言葉をそっと置くイメージ、言葉はご自身から相手に対するプレゼント。「クッション言葉」、色々なバリエーションを増やすこと。
「あなたのマナー力は?」の質問項目に回答、「ビジネスでは上司、部下に関係なく『ご苦労さま』がねぎらいの言葉である」、×を点けながら与し易しと思った。しかし「和食、洋食とも食事中の手の位置は膝の上が良い」、進めていくうちに訳が分からなくなった。胸の内にたたんでいるものが、いかに曖昧模糊、漠然としたものであるか分かった。会場から上がる質問を聞きながら、「これは底が深い、個人としての経験だけでなく、日本の文化にまで深く根を下ろしている」、まだまだ勉強することがたくさんあるように思った。