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①2021年3月6日(土) 14時〜
「論語講読」
講師:大渕 貴之先生(鹿児島大学教育学部准教授/博士(文学・九州大学))
場所:鹿児島大学共通教育棟2号館213
経歴
昭和54年、福岡県柳川市生まれ。
九州大学文学部卒業後、熊本県立玉名高等学校教諭を経て九州大学大学院人文科学府修士課程に進学。同大学院博士後期課程を単位取得退学後、九州大学非常勤講師、同大学院人文科学研究院専門研究員、国立歴史民俗博物館共同研究員として教育・研究に従事する。
専門中国文学。特に歴代王朝勅撰の百科全書(「類書」と呼ばれる)について、編纂の背景や伝存文献の本文について研究を行う。
平成25年4月に鹿児島大学教育学部に着任。
平成23年度日本中国学会賞、平成24年度九州大学大学院府長大賞を受賞。
講師の声
郷土の文化的伝統を守る論語講読
造士館講座「論語講読」で使用するテキストは、鹿児島の藩校造士館で用いられた薩摩版『論語集注』です。
『論語』に関する市民向け講座は、全国各地で行われておりますが、本講座のように土地の藩校で用いられた版本に基づいて、読み進める取り組みは、他に例を見ないと思われます。仮に講座の目的が『論語』を学ぶことのみにあるのであれば、近年刊行の訳注書等をテキストに用いる方が,分かりやすく、手軽であるのでしょう。しかし、本講座は『論語』を学ぶと同時に、『論語』を学んでいた郷土の伝統を学ぶことを目的としています。如何に優れた文化的伝統も、それを継承する不断の努力があって初めて息を保ち続けます。
本講座はまさに鹿児島の文化的伝統を守り、次代に継承せんとする市民の皆さまの崇高な志により支えられています。
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②2021年 3月20日(土) 14時〜
「海洋プラスチックごみ問題について考えよう」
講師:藤枝繁先生(鹿児島大学特任教授)
場所:鹿児島大学共通教育棟2号館211号室
経歴
昭和42年、大阪府堺市生まれ
■現職:鹿児島大学産学・地域共創センター特任教授、漂着物学会事務局長、一般社団法人JEAN理事
1997年日本海でのナホトカ号重油流出事故の災害ボランティアに学生と共に参加して以来、海洋ごみに関する研究を開始。1998年、市民による国際的な海岸ごみ調査清掃活動(国際海岸クリーンアップ:ICC)の輪を鹿児島でも広げようと、県内の有志でクリーンアップかごしま事務局を設立。また100円ライターを使って海岸に漂着するごみの流出地を推定する『ライタープロジェクト』、海面、海岸、河川を含めた瀬戸内海海ごみ広域調査、発砲スチロール破片の主発生源とされる養殖筏用フロートの処理システムの提案、水産高校と連携した震災起因漂流物調査など、市民活動と並行して海洋ごみ問題解決に向けた調査研究活動を行ってきた。2015年3月、鹿児島大学水産学部退職後、神戸でサラリーマンを経験し、2108年7月鹿児島大学産 学・地域共創センター特任教授に就任。
- 専門分野:漂着物学、航海学
- 所属学会:漂着物学会
- 学位:博士(水産学)1998年 鹿児島大学
- 略歴
平成3年3月 鹿児島大学水産学部水産専攻科修了
平成3年~平成4年 熊本県立水産高校教諭
平成4年 鹿児島大学水産学部助手(水産学部附属練習船敬天丸、かごしま丸航海士併任)
平成22年~平成27年 鹿児島大学水産学部教授
平成27年~平成30年 民間企業に勤務
平成30年~ 鹿児島大学産学地域共創センター特任教授
- これまでの研究テーマ「海洋ごみによる海洋環境汚染及びその改善に関する研究」
・瀬戸内海における海岸漂着ごみ及び海面漂流ごみの実態把握
・指標漂着物(ディスポ―ザブルライター)を用いた海岸漂着ごみの流出地確定
・発砲スチロール製漁業資材の漂着問題とリサイクル
・微小プラスチック破片の海岸漂着と海面浮遊の実態
・LCネットを用いた鹿児島湾海底堆積ごみ調査
・海岸漂着ごみの定期モニタリング
・水産高校と連携した震災起因漂流物調査
- 主な著書
「魚類の聴覚生理」恒星社厚生閣(分担)
「漂着物考―浜辺のミュージアム」INAX出版(分担)2003年
「水産海洋ハンドブック第3版」海洋生物社(分担)2016