2026年7月11日(土)
宮田昌明(みやたまさあき)先生
(鹿児島大学医学部教授)
テーマ「高血圧症と予防方法」

パワーポイントを使った分かりやすい説明。構成は、高血圧の成り立ち・診断方法・治療法と予防法。日本の高血圧患者数は約4,300万人。70代男性は74%が高血圧、女性でも70代は69%。日本人の国民病、血圧がコントロールされている人は、わずか1,200万人、あとは治療中でコントロール不良の人29%、未治療者(認知あり11%、認知なし33%)。
血圧には、収縮期血圧(心臓が収縮して体に血圧を送り出したときの血圧)と拡張期血圧(心臓が拡張して血液を心臓に取り込んだときの血圧)。血圧の因子は、心拍出量(心臓から出る血液量)と末梢血管抵抗(血管の硬さ)、血圧を上げる要因は、循環血液量の増加と動脈硬化。高血圧はサイレントキラー、放置すると突然心血管病を引き起こす。早期発見と早期治療が大事。日本人の主な死因、4人に1人がガン。20%が動脈硬化性疾患、危険因子は1位が高血圧、次にLDLコレステロール高値、高血糖、喫煙、腎機能障害。高血圧には2種類、本態性高血圧(遺伝因子と生活習慣が原因)と二次性高血圧(腎疾患等が原因)、本態性高血圧がほとんど、環境因子(塩、肥満、アルコール、ストレス、運動不足)と遺伝因子、高血圧発症のメカニズム、アンジオテンシンⅡ産生系の説明。
診断方法、血圧の測定原理説明、現在は自動血圧計で。成人の血圧値分類、日本高血圧学会は正常血圧120未満かつ80未満。高血圧の基準値は140以上かつまたは90以上、家庭で測ったときの基準値は135と85、こちらが重要。白衣高血圧(緊張やストレスで上昇)と仮面高血圧(心血管病にかかりやすい)。正しい家庭血圧の測定方法、腕に巻くタイプを推奨、起床後と就寝前、椅子に座って、1機会当たり2回。降圧目標は、診察室血圧は130と80、家庭血圧は125と75。治療法と予防法、生活習慣是正(食事療法、運動療法)と薬物療法。塩6g未満、野菜果物を、太りすぎ注意、適度な運動、アルコール控え目(焼酎は2週間で一升瓶1本)、禁煙。血圧を上げない工夫、毎日短時間の有酸素運動(ウオーキングが基本)、血圧を上げるのは、熱い湯やトイレでのいきみ、睡眠不足やストレス。高血圧の薬は「血流量を減らす」と「血管を広げる」。
まとめに、日本高血圧学会の「高血圧の10のファクト―国民の皆様へ―」紹介。血圧コントロールは主要経済国中最下位レベル、収縮期血圧10mmHg下げると脳卒中・心臓病が減少等。「鹿児島をもっと知る『鹿児島講座』」、その原点として「自分をもっと知る」を。
