8月夏期集中講座紹介 (8/22, 8/23)

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開講式  10:20〜 10:30(鹿児島大学共通教育棟2号館211)

①2020年8月22日(土) 10:30〜12:00 
「鹿児島城と城下町を支えた石の文化 」
講師:大木公彦先生(鹿児島大学名誉教授)
場所:鹿児島大学共通教育棟2号館211

経歴 

昭和22年生まれ

昭和44年3月 鹿児島大学理学部地学科卒業

昭和44年4月 鹿児島大学理学部助手

昭和62年6月 東北大学で理学博士号取得

平成元年10月 鹿児島大学理学部助教授

平成13年5月 鹿児島大学教授 総合研究博物館

平成17年4月 鹿児島大学総合研究博物館 館長

平成24年3月 鹿児島大学退職

平成24年6月 鹿児島大学名誉教授

 

(専門分野)地質学「後期新世代層位学、海洋地質学 微古生物学(底生有孔虫)、堆積学、第四紀学」

(所属学会)日本地質学会、日本古生物学会、日本第四世紀学会、堆積学研究会

(教育活動)現在:大学非常勤講師、MBC学園講師、姶良市サイエンスリーダー育成講座講師

      過去:鹿児島国際大学非常勤講師、熊本大学非常勤講師、熊本県立大学非常勤講師 他

 

(学会活動)現在:鹿児島県地学会会長

      過去:大学博物館等協議会副会長、博物科学会副会長 他

(社会活動)鹿児島県環境保全協会会長 他多数

 

 

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②2020年8月22日(土) 13:10〜14:40 
「自然災害に備える」
講師:井村隆介先生(鹿児島大学准教授)
場所:鹿児島大学共通教育棟2号館211

 

 

経歴

1996年4月~2018年3月

鹿児島大学理工学域理学系 理工学研究科(理学系)地球環境科学専攻、地質科学、准教授

2018年4月~ 鹿児島大学総合科学域総合教育学系総合教育機構 共通教育センター 初年次教育・教養教育部門、准教授

 

(研究分野) 自然史、自然災害、噴火史、活断層

(研究内容)

     ・自然史の研究

     ・活断層の活動履歴の研究

     ・地質学的手法による火山の噴火史研究

     ・資料を用いた噴火・地震災害史の研究

     ・琉球弧のネオテクトニクスに関する研究

(所属学会・委員会)

      ・日本火山学会    2015年10月~

      ・日本第四世紀学会  2015年10月~

      ・日本地質学会    2015年10月~

      ・活断層研究会    2015年10月~

      ・日本応用地質学会  2015年10月~

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③2020年8月23日(日) 10:20〜11:50 
「日本人の宝玉ー短歌」
講師:川涯利雄先生(歌人・元高校教諭)
場所:鹿児島大学共通教育棟2号館211

 

川涯利雄先生のこと 福永秀敏前南風病院長(2016.8.22)

 

 短歌とエッセイ「華」短歌会文化講演会が8月6日、市民文化ホールで開催された。

 この「華」短歌会は平成2年に川涯利雄先生により創刊された短歌会で、平成22年からは現在の森山良太先生が代表を引き継いでいる。私は歌を詠んだことはなく「華」短歌会とは特別な関係はないのだが、南九州病院時代に川涯先生と「Viewの会」で一緒に活動していた縁もあり、「華」を毎号送ってもらっている。

 今回の講演会は第一部がパネリストらによるシンポジウム「短歌の魅力とは?」で、第二部が川涯先生講演「現代の喪失~岡野弘彦の歌を中心に~」であった。会場の大会議室には、華の会員を中心に200人近くの人が出席していたのではないだろうか。

 この講演の前日、先生から「川涯利雄エッセイ集~フィンランディア~感謝と祷り~」と歌集「エロイカを聞く夜に」が送られてきていた。本の略歴には、昭和15年鹿児島生、国学院大学文学部卒、慶応義塾大学文学部卒、高校教師定年後、老人ホーム施設長、現在幼稚園長、・・などと書かれている。

 エッセイ集の方は「華」の創刊号から80号までの「編集つれずれ」を石原修さんという人が内容別に分類したものから編集したものだという。私は川涯先生とは「華」の創刊時より付き合いがあり、20年近く交友してきたのでおぼろげながら先生のことは存じていると思っていたが、本を読みながらその生涯にびっくりするような事実を知りあらためて先生の凄さを知る思いだった。

 サブタイトルにもなっているフィンラディアは、平成8年10月にアメリカに留学中の三男がベーカー山で遭難したとの報を受け、夫妻で現地に向かう。着陸態勢に入ったシアトル空港でイヤホーンに飛びこんで来たのがこの曲だったという。この曲は清水小学校6年の時に偶然にも、遭難した三男がトランペットで練習していたその曲だったのである。当時、先生は出水高校に努めておられたが、養護学校への転勤を願い出て生きる方向を変える決心をされたという。そして姶良カトリック教会のミサに毎週与り、夫婦で洗礼を受けるに至ったのだという。私が加治木の南九州病院で先生を知るきっかけになったのはそのご縁があってのことである。

 一方、歌集の「エロイカを聞く夜に」では。4歳の長男が事故のため亡くなったときの模様や奥様の様子などを克明に歌にされている。「解説」で恩師の岡野弘彦先生は「・・・まだうら若い妻と、初めて得たわが子と、若く貧しいけれども倦怠感などつけいる隙のないみずみずしい時間が、そこにあった。同時に、このかけがえのない幸福の時が破られるいたましい刹那を思って、私の心はおびえた。・・・」と記されている。そのような状況下で、作歌されたことは凄い精神力だと思う半面、作歌が癒しになっていたのだろうと思うことである。

④2020年8月23日(日) 13:00〜14:30 
「伝え手として歩んで~放送は人と人をつなぐ~」
講師:藤原一彦先生(MBC元キャスター)
場所:鹿児島大学共通教育棟2号館211

 

経歴

1953年(昭和28年)2月15日東京・練馬で出生。大学まで東京で過ごし、1976年(昭和51年)4月、MBCにアナウンサーとして入社。

ラジオ「城山スズメ」、テレビ、午前帯の「きゅーと55(ごーごー)」「てれび通り」、「どーんと鹿児島」各番組の初代司会などを務める。

種子島の口承文芸の謎を追ったラジオ番組「ロッポウやーい」を制作し、平成4年度(1992年)第8回文化庁芸術作品賞を受賞した。

その後、ラジオ制作部長、テレビ編成部長などを経て、2004年(平成16年)10月「MBCニューズナウ」キャスターに就任。2019年(平成31年)3月 まで14年半務め、4月以降はラジオアドバイザーとして、ラジオのディレクターやアナウンサーら、後進の指導に当たっている。

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