夏期集中講座1 (8/24)

場所 鹿児島大学共通教育棟2号館211号室

①2019年8月24日(土)10時30分~12時00分  
講師 福田忠弘先生(鹿児島県立短期大学教授)  
テーマ「海を耕した代議士・原耕の業績」


(講師紹介) 鹿児島県立短大に赴任して3年目の2009年春に、南さつま市坊津で原耕の銅像に巡り合った。専門は国際関係論。鹿児島に根差した研究の対象を探していた。銅像に付随した略歴を目にし、パッと視界が開けた。自ら漁船に乗り込み,南洋漁場を開拓した衆議院議員。異色の経歴に引かれ、調べてみると、伝聞が中心で本格的な研究は行われていない。
「ダイヤモンドの原石を見つけた気分だった」と語る。

原耕は、カツオ漁とかつお節のためにその身を削った枕崎ナンバーワンの漁師であると同時に、実は医者であり、衆議院議員も務めた。この原耕の生涯を「海耕記 原耕が鰹群(なぐら)に翔けた夢」として南日本新聞で連載。その後、筑摩書房から「海耕記」として出版、この度南日本文化賞を受賞。

②2019年8月24日(土)13時10分~14時40分    
講師 泉武臣先生(弁護士)    
テーマ「鹿児島のえん罪事件」 

(講師紹介) 泉武臣弁護士は九州大学法学部を卒業後、2004に年司法試験に合格。2010年、郷里である鹿児島市に戻り、鹿児島総合法律事務所の弁護士として登録。「町の弁護士」として、交通事故、相続、離婚、債務整理・倒産・破産処理、労働問題、刑事事件(万引き、覚せい剤などから強盗事件まで)、大型集団事件等、種々の事件を取り扱う。近年は、弁護士登録以来、取り組んできた、えん罪大崎事件において、捜査機関の証拠開示に関わってきたが今回、最高裁は再審を認めなかった。これについては、今後とも再審の扉が開くまで粘り強く取り組んでいく。