2024年10月19日(土)
柴さとみ 先生(タレント)
テーマ「鹿児島は宝の山」
こよなく鹿児島大好き人間、歳を重ねるにつれ、鹿児島の良さに気づくとのこと。地域の資源を活かしながら、頑張っている皆さんの話。最初に自然農法について、国民総合文化祭の県の推奨花ローズマリーのエピソードを紹介、イベント終了後も地域の活性化に役立つ元気・イキイキの低木樹。地域活性化は、地域の資源を磨き上げることで、地域住民が誇りと自信を自覚し、地域振興につなげる、そして地域の魅力を再発見し次世代に残すこと。①桜島の大正噴火で疎開移住した種子島生姜山集落では、先人の辛い体験や思いを受け継いで、地域起こし協力隊の支援で生姜と紅茶のコラボ。オーガニックの生姜紅茶が代官山のおしゃれなお店に並んだ。地元のおばあちゃんたちに誇りが生まれた、ベネズエラのチョコレートとのコラボ、ジンジャーシロップや生姜のジャム等の商品開発も。それぞれの役割をボランティアバイトで。ここにはストーリーがある。②薩摩川内市入来の大馬越集落の紫蘇ジュースづくり、「シソップ物語」と命名、指宿の玉手箱列車の食前酒にも。できる人ができることをやる。高齢者の交流の場、互いの安否確認と容態確認、体調管理にも。売り上げは道路の整備や草刈後の茶菓子代、ボランティアバイト費。③坊津の人参。作り過ぎた人参、鹿児島県内の人参活用状況調査後、人参でペーターカロチン摂取のための人参のお茶(キャロティ―)づくり、地域の高齢者には洗う役割、剥く役割を。鹿児島県特産品コンクールに出品、県知事賞受賞。こんな話はいくらでもある、屋久島のタンカンとシナモンの葉っぱで「屋久島シナモンティー」、鹿屋の吾平の生姜シロップや梅シロップ等。
地域に暮らす私たちが当たり前のこととして見過ごす、食・方言・文化・祭りなどが、他からは「宝」として認識される面白さを共有しよう。地域資源を磨き上げ、地域振興につなげ、地域の魅力を再発見したら、次世代につなぐ。どうやってつなぐかが大切。コロナで一回無くなった神事、お祭りごと、地域のイベントなど。若い世代がいない中でギリギリでやっていた伝統芸能や郷土芸能など、そのまま無くなったところがいっぱいある、それが現実。しかし、誇りや自信は地域を元気にする、次世代に残すのは大変だけどやらなければならない。南日本放送レポーター、ガーデニング講師、グリーンツーリズムインストラクター、フードツーリズムマイスター等のタレントを発揮しながら軽妙な語り口、披露されるエピソードにはずっしりした重みが。